大阪、関西の割烹料理店が好んでお使いになるだし鰹。
二代目三吉屋の青春時代のお話。
- 「料亭ではなく、料理屋が使うだしとして最も適しただし鰹が欲しい!
ミヨシヤ、サンプル作ってきてくれ」と依頼を受け、味・値段・原料も一年間通して維持できる商品として、生まれたのが現在の料理屋用のだし鰹です。
一度、二度と持って行っては駄目、先代の急逝の後やっとの思いで学業を終え店を継いだものの何度も試作を重ねるうちもうどうして良いのか分らない、13回目の試作品を煮方さんに手渡す頃は「泣くに泣けない」切羽詰まった心境でした。
「親っさん・・これでいきまひょう!!どれや、ウーウーウン、よっしゃ明日から”これ”を入れてくれ」もう、その聲を聞いたときは感極まり、長かったこれまで、遠い帰り道も嬉しくて嬉しくて青春が体中からはち切れんばかりでした。
店主は今でも青春真っ只中ですが???